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振り向けば…
第18章 私自身を…



自分達の買い物が済めばお土産を買いに走る。

桃にマスカット…。

瀬戸内の海の幸…。

うちの分と悠真のお母さんの分。

ふと見た先にマスカットのソフトクリームを売るお店が見える。


「悠真…、買うて来るから半分食べてくれるか?」


私が1人で全部を食べたら身体が冷えて車のエアコンを切る事になる。


「来夢の奢りなら食うたる。」


悠真が私の背中を軽く叩く。


「ほな、買うて来る。」


車にお土産の荷物を積み込む悠真に背を向けてソフトクリームを買いに行く。

振り向けば、私を待つようにする悠真が居る。

ソフトクリームを1つだけ買うて悠真と2人で分けて食べる。


「昼飯は食えそうか?」

「無理やな。」


さっきも路肩で売ってたイカ焼きを買うて食べたばかり…。

なんだかんだと買い食いしながら観光するからお腹が空く気配がない。


「ほな、そろそろ大阪に向かうか。」


ご機嫌の悠真の笑顔。

旅行が終わってまう。

車に乗って高速道路が渋滞する前に大阪に帰る。

変に悠真がはしゃいで話す。


「あの旅館の仲居さん…。」


悠真の食べっぷりに面倒だと感じた仲居さんが最後のお肉を4人前持って来て


「残しても秘密にしますから!」


と叫んだ。

残した場合はペナルティーになる条件。

だけど4回もお肉を取りに行った仲居さんはヘトヘトになってた。

思い出して悠真と笑う。

結局、悠真は仲居さんの為にお肉を全部食べ切った。

そういう優しさは変わってないと思う。

普段は大雑把なくせに、ちょっとした気遣いは上手いなと感じる。

そんなんやから勘違いしてまうねん。

悠真と恋人になれるかもしれないと…。


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