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堕とされた女たち ~回収屋物語~
第5章 ヤンギャル 鈴音(すずね)26歳。独身。
キモオタ達が帰った次の日、デブオが呼びもしないのに現れた。

「どうかした?」

「あの、美冬さんの件ですが...俺が...貰っちゃって...いいですか?」

「はい?貰うって?」

「はい。美冬を調教したいと思いまして。」

「俺に権限などないと思うけど。」

「じゃ、いいんですね。」

「いいもなにも、本人はどう言っているんだ?」

「本人の同意は貰いました。」

「なら、いいんじゃないか?」

「一応、社長の許可を頂きたくて。」

「好きにしろ!ただし、壊すなよ。」

「ありがとうございます。これから美冬さん宅に行ってきます。」

慌てて飛び出していった。

それから、3日ほど平穏な日々が続き、サーバーを運営してから1週間がたった。

売り上げは好調に伸び、700万ぐらい稼いでいた。



そんな時、現れたのが鈴音だった。

レディースが着る紫色の特攻服に腕を巻くり、パンツはニッカ。

借入申込書に記入していく。

職業:無職。年収:36万。抵当なし。

(これでお金を借りるつもりなのだろうか?)

まぁ、連帯保証人がしっかりした人ならOKなのだが。

「ここに連帯保証人の判子と免許証の写しをいっしょに提出して下さい。」

「え~ぇ!今、借りられないの?ダメじゃん。」

「連帯保証人が決まればすぐにでもOKですが。」

「え~!困るわー。これで3件目なんだよ。なんとかしてよ!」

「なんとかって言われても、手続きが済まないと無理ですよ。」

「なんで?ちゃんと返すって言ってるじゃん。」

「そうですね。みなさんそう言うんですよ。借りる時にはね。でもねぇ~。」

「たったの50万じゃない!何千万も借りるんじゃないじゃん。」

「50万、何に使うの?」

「うん~とねっ、沖縄旅行に、生活費?」

なぜ疑問符なのか解らないが、提案してみるかな。

「あのね、連帯保証人がすぐに無理なら、アルバイトもあるよ。」

「バイトで追いつくような金額じゃないじゃん。だから、返すって言ってるじゃん。」

「そりゃ、借りたものは返さないとね。それに、高額なバイトまであるよ。」

「高額?風俗なんかでしょ?」

「違うよ。モデルのバイト。」

「モデル?どんな雑誌?」

「雑誌じゃなく、ネット販売のやつなんだけど。」

「へぇ~、それでいくら?」

「いろいろあるからねぇ~。(笑)」
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