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愛里 ~義父と暮らす小学六年生~
第7章 体いっぱいの『気持ちいい』
「お願い…?」
「うん。いっぱいしてって。愛里ちゃんに言われてみたいな」

 つられて口を開きそうになり、またもや体が熱くなる。これ以上熱くなったら幸彦が火傷してしまうのではないか思うほどに。

「や…」
「言ってよ」
「恥ずかしいよ…」
「聞きたいな。愛里ちゃんのエッチなお願い」

 もう…馬鹿。馬鹿。お父さんの馬鹿。
 誰のせいでこんなエッチな子になっちゃったと思ってるの?
 なのにまだ、もっとエッチなことを言わせようとしてるなんて。

「…言わないとしてくれないの?」
「どうしようかな」
「…意地悪」

 今度は声に出して幸彦が笑う。ぽんぽんと頭を撫でられた。

「ごめんごめん。本当はお父さんもしたくてたまらないよ」
「…うん」
「愛里ちゃんは?」

 言われてもう一度、唇が触れ合う距離で見つめられた。

「…したいよ」
「ちゃんと言って」

 唇を重ねたまま言葉を交わし、離れてしまったのを惜しむように舌が伸びる。

「お父さんとセックスしたい…」
「気持ちよくなりたい?」
「うん…いっぱい…」

 恥ずかしくて顔を見ていられなかった。幸彦の肩の上に顎を乗せ首筋に唇を押し付けるようにして小さな声で、それでも愛里の精一杯の欲情を籠めて囁いた。

「いっぱい…気持ちよくなりたい」

 お父さん。小さく呼びかける。

 して。

 首に触れる唇がそう動いた。
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