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愛里 ~義父と暮らす小学六年生~
第3章 ゴールデンウィーク。旅行二日目
「お父さんのこと嫌いになっちゃう?」

 ベッドの中、裸で抱かれたまま、愛里は幸彦に聞かれた。
 
 ゴールデンウィークの旅行二日目の朝。窓の外からは明るい陽光が部屋に降り注ぐ。今日もいい天気のようだ。

 昼食後、コテージ裏のウッドデッキでのセックスの後、ベッドに移ってすぐに二回戦。
 休憩と夕食を挟んで、露天風呂で一回した後寝る前にベッドでもう一度。

 学生時代サッカーをやっていた幸彦の体力は一日四回戦を軽々とこなした。幸彦の体力もさることながら、彼にとってそれだけ愛里が魅力的だった。

 いくらしてもしたりない。

「お母さんが病弱でしょう?」

 愛里に腕枕をしながら、幸彦は優しく諭すように言う。

「だから、お父さんとお母さんは大人の人がするみたいなセックスが出来ないんだ。分かるよね?」
「…うん」
「でもさ、男の人ってエッチなことがしたくなっちゃうんだよ。愛里ちゃんはお父さんが他の女の人とそういうことをしても平気?」
「…いや、かも」
「でしょう?」

 短い髪を梳くように頭を撫でる。
 ふわりと掻き上げるとシャンプーのいい匂いが鼻をくすぐる。

「だったらさ、どうしたらいいか、分かるよね?」
「う、うん…」

 母親の代わりにセックスの相手をしてくれと、愛里はそう言われている。

「お父さんはね、愛里ちゃんが大好きなんだ。でもセックスが出来ないとイライラしちゃうかもしれない。いいお父さんでいるために必要なことなんだ」
「…うん」

 愛里はただ頷くしか出来ない。どう言葉で説明されようとすることは変わらないし、それを拒むことは難しい。

 それを愛里はよく知ってしまっている。
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