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魔法使いで紳士なヴァンパイア
第9章 悪い癖


俺は驚いてケンタを見ると
彼は笑いながら

『お前勘違いさせる男やん』

そう言った。

『勘違い?』

『うん。優しくて、笑顔が可愛いツカサ君』

『…そんなん言われた事ないし』

『そりゃあ本人の前では言わへんやろ』

『言ってくれれば良かったのに』

『女は気持ちを隠したい生き物やで』

『…面倒臭っ』

『まぁ思うだけならタダやしな』

『…俺さぁ誰にも言うてないんやけど』

『うん?真剣な話?』

『まぁ…そやな』

『ならどっか座って話そや』

そう言って置灰皿のあるベンチに移動した。

コーラを飲みながら言葉を選ぶ

だけどケンタ相手なら別にいっか…

楽観的な思考が素直さを呼び戻す。
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