この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
魔法使いで紳士なヴァンパイア
第12章 I'm not interested
自室に戻ると嵌めていたペアリングを
ゴミ箱に捨てた。
そのままベッドの上でゴロゴロする。
何となく心に抱く喪失感。
でもこれは
恋人を失ったからではなくて
お気に入りの玩具を取られた感じ。
あー暇になるなー。
レイナは進学で一人暮らしを
すると言ってたけど
まぁそのうち切れるだろう。
PPP…
ケータイを見ると
あぁ…さっきのホスト。
『…もしもし』
『おーお疲れ』
疲れてないけど
『お疲れ様です』
『ちょっと2人で話せるか?』
『大丈夫っすよ』
『なら駅地下のカフェ来て』
『了解っす』
また外出るのかー。面倒臭い。
それでも根がお人好しの俺は
いそいそと着替えて
ホストの待つカフェに向かった。