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第15章 心の行方

あながち間違ってはない。

『まぁ色々あんねん』

唐揚げを彼女の口に運ぶ。

『おっきい…』

もぐもぐと噛みながら不満を漏らした。

『モモちゃん天然？エロ過ぎ』

笑いながらカオルくんはモモに
手招きをして膝に乗せた。

『ツカサくん』

『ん？唐揚げいる？』

シノにも唐揚げを放り込む。

『…ちゃうくて！』

もぐもぐしながら彼女は言った。

『レイナの事！』

『レイナ？どした？』

『あの子の元カレの話聞いた？』

『彼氏おったんアイツ？』

『めっちゃ酷い奴やってん！』

カオルくんの膝に座ったまま
モモは怒り始めた。

『そうなん？』

『入学してすぐ付き合い始めたんやけどさ』