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魔法使いで紳士なヴァンパイア
第21章 友達
カラフルな髪をリーゼントに整えた
ケンタが紋付袴で扇子をパタパタと
扇ぎながら歩いている。
だせぇ…。
『おい!ケンタ!』
『おー!ツカサやんけ!』
きっと周りから見れば
ケンタと同類に見えるだろう派手髪の俺。
俺はアイブロウを自慢する。
ケンタはニヤリと笑うと
舌をべえっと伸ばした。
センタータンに鈍色に光るピアス。
くそぅ。カッコイイやんけ!
『俺スプタンにするけどな!』
『スプタン?』
『スプリットタン!蛇みたいにすんねん!』
どこに需要があるの?それ。
『辞めとけや気色悪い』
『そうかなー?』
『蛇男とかヌメヌメしてそう』
そう言って俺達は笑い合った。