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魔法使いで紳士なヴァンパイア
第21章 友達


酒に酔い、懐かしい顔ぶれに
時間を忘れて騒ぎ倒す。

毎年恒例のお祭り騒ぎ。

テレビカメラにウインクして見る。
ケンタはオラオラ捲し立てる。

もうお笑い芸人並のハチャメチャ感。

それでも子供から大人になる儀式は
俺達を生暖かく見守ってくれる。

俺とケンタはパレードを見物する。
ハイドロと呼ばれる改造車

『おいー!ケンタ!ツカサ!来いやー!』

呼ばないで恥ずかしい。

箱乗りで日章旗をはためかせながら
ばっこんばっこん飛び跳ねる車。

『俺、あんなん乗ったら絶対酔うわ』

ケンタを見ながら言うと

『タイミング合わせてケツ浮かせろや』

と笑いながら言った。
パレードに参加しなかったのは
俺と遊びたいからと嬉しい事を
言ってくれたケンタ。腹心の友。
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