この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
魔法使いで紳士なヴァンパイア
第23章 彼女のお願い
『久しぶりやなスノボ』
リフトで登りながらレイナを見た。
ニット帽にゴーグル
分厚い手袋にバッチリと
スノボウェアを着ている。
何故か俺とお揃いの。
『私も久しぶりー♪』
ご機嫌な彼女。
『板大丈夫かな。
全然手入れしてへんかったけど』
一応物置から引っ張り出した時
チェックはしたけど。
『私レンタルだから平気』
そうでしょうね。
『お前スノボ出来るん?』
『んー前はちょっとだけジャンプも
出来たんだけどね』
『おー凄いやん!』
『ツカサは?』
『俺はパイプで遊んでた。』
鎖骨を骨折した思い出が蘇る。
頂上に着くと早速板を固定する。
『俺先行くぞー』
『えー待ってよー』
『やだ』