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魔法使いで紳士なヴァンパイア
第24章 High school girl
俺の勤める店は
時々女の子1人の客が来る。
彼氏へのプレゼントであったり
ホストへの土産であったり。
ディスプレイの中のピアスを
他のものと入れ替えようと
作業をしていた時やって来た。
『…こんにちは』
『いらっしゃいませ』
彼女は派手目な格好ではあるけれど
メイクをしてても幼さがわかる。
『何か気になる物があれば
声掛けてくださいね』
俺はそう言って笑ってみせる。
『あの…!』
『はい。何でしょう?』
『お兄さんは彼女とか居ますか?』
この手の質問はよくある。
恋人へのプレゼントの参考にしたいから
『ごめんなさい。俺彼女いないんすよ』
苦笑いを浮かべてそう言った。