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魔法使いで紳士なヴァンパイア
第27章 生命
静かな住宅街に入ると
一軒の家の駐車スペースに車を停める。
玄関へ向かうと扉が開いた。
『いらっしゃい』
兄貴が出迎える。
『リサちゃんはどない?
あんたちゃんとしてんの?』
玄関先で説教を始める母。
俺はミオの手を繋いだまま玄関を見渡す。
普通の一軒家…でもなんかお洒落
兄貴金持ってたんやな…。
『ツバサこれ土産』
父はそう言って紙袋を渡す。
『兄貴もう上がっていい?』
痺れを切らす俺。
『おうツカサ…彼女?』
『ミオです!初めまして。』
『一緒に来てくれたん?ありがとうね』
兄はそう言って優しく微笑むと
俺たちをリビングに通す。
『いらっしゃい』
赤ん坊を抱いて兄貴の嫁…リサが微笑む。