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魔法使いで紳士なヴァンパイア
第29章 言い訳


『…お母さん?』

『たまに荷物持ちで買い物付き合うねん』

『…ふぅん?』

『メグそんな事より海見いひん?』

彼女から指輪を取り運転席の
ドアポケットに放り込む。

『そうだね』

頷いた彼女の手を繋いで少し歩く。

大観覧車のイルミネーションが
水面に映ってキラキラしている。

『綺麗やな』

彼女を見る。

『ホント…綺麗』

『寒くない?』

『…ちょっと寒い』

そう言う彼女を後ろから抱き締める。

『あったかい?』

『うん…。』

『メグ…』

呼ぶと彼女は俺を見上げる。

そっと唇を落とした。
舌を滑り込ませながら頬を撫でる。

『…っん。』

彼女は俺の腕をきゅっと握った。
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