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魔法使いで紳士なヴァンパイア
第35章 彼女の気持ち
恋をして愛を知って涙する。
とても綺麗で純粋な想いは
本でも映画でも歌でも人を魅了する。
だけどそれを疎ましく思う人間もいて
眩しすぎて憎らしい。
俺はどちらでもない
まだのめり込む程の恋をした事ないから
目が覚めて時計を見ると11時すぎ
仕事の準備しなくては…
重い体を起こしてシャワーを浴びる
頭痛い…二日酔いだ。
そんなに飲んだかな…。
風呂場を出てリビングに行く
『腹減った』
『チャーハンでええの?』
母はテレビを見ながら俺に言った。
『んーええよ』
手際良く料理をする母。
『あんた家出て行かへんの?』
『…出てって欲しいの?』
『そろそろ自立したらどうなん?』