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魔法使いで紳士なヴァンパイア
第37章 純粋な勘違い
新居生活を満喫しながら
マネキンに着せる服とアクセを持って
どんな格好をさせるかと悩んでいた。
裸のマネキンを見つめる怪しい俺。
『あの〜…』
急に声を掛けられ慌てて振り返る。
『いらっしゃいませ!』
『すみません。
えっと…ツカサさんですか?』
俺の名前を呼んだ彼女は
紺色のブレザーに紺のプリーツスカート
白のハイソックスにスニーカー
どう見ても女子高生だ。
『…あの?』
『あぁすみません。ツカサです』
飛んでしまった思考を呼び戻し
彼女に向かってそう返事をした。
『よかった…』
遠慮がちに微笑むと自分で髪を撫でた。
サラサラの黒いストレートヘア
柔らかそうやな…そんな感想を持つ。