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魔法使いで紳士なヴァンパイア
第37章 純粋な勘違い


と、俺に気付いたミキが手を振る。
…子供は帰って寝てろよ…。

多少ガッカリしながらも店内に入る。

『お疲れ様です!』

『お疲れ様〜』

彼女の正面に座ると彼女の隣には
塩顔イケメンと呼ばれる部類の男の子。

俺はホットコーヒーを頼むと
灰皿を手繰り寄せタバコに火を付けた。

美人局なんかに負けへんぞ!
ニット帽を脱いで髪を軽くかくと
俺は闘う事を心に決めた。

『ツカサさん
こっちは同じクラスの市井君です』

『どーも』

『…こんばんは』

彼は視線を伏せたまま挨拶をする。
強気になった大人気ない俺は
イライラとして見せる。

『…で?ミオがどした?その子は何?』

『その前にツカサさんは
ミオとどのくらいのお付き合いですか?』
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