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魔法使いで紳士なヴァンパイア
第37章 純粋な勘違い
『前ミオ言ってたじゃん!』
『………?』
何故話が噛み合わない?
『この前の休み時間だよ!
北海道のお土産食べながら…!』
『…チーズケーキ?』
『うん!それ!』
『イチイのチーズケーキが好き』
『ほら…市井の…!…え?』
『…イチイのチーズケーキ美味いな』
俺は理解して笑いながらミオに同意した。
『え?俺の事ちゃうの?』
ミキを見ながら
困惑した様子で尋ねる市井君。
『…えと…あれ?』
『まぁ…なんや…
ミキちゃんの早とちりってやつかな?』
『…ミキ』
呆れた顔でミオは彼女を呼んだ。
『…て言うか俺どうなんの?』
ただ片想いに誘導されただけの市井君
『私はツカサが好きだから…』