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魔法使いで紳士なヴァンパイア
第37章 純粋な勘違い
堂々と振られた市井君。さてどうする?
『…俺は…それでも
ミオちゃんが好きやねん!』
おぉ。意地を張り通す事に決めたんやな!
いいぞ!お兄ちゃんそういうの好き!
『や…だから私はツカサが…』
『待ってるから…!
例え2人が結婚したとしても俺は
ミオちゃんの事想い続ける!』
『まぁ想うのは勝手やしええんちゃう?』
『ツカサ何でそんな事言うの!』
膨れる彼女の頭を撫で俺は微笑む。
『想い続けるって大変な事やで?
ミオは俺が好きやし俺はミオが好き
分かってるのに想って貰えるなんて
ミオは幸せ者なんやから無理に
拒絶せんでもええんちゃう?』
俺だって想い続けるなんて出来ない
彼の一時的かも知れない想いを
簡単に捨て去るなんて嫌だった。