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魔法使いで紳士なヴァンパイア
第7章 懺悔
『……もう浮気しないで』
その言葉に思わず顔を上げた。
泣きだしそうな顔をした彼女。
『せぇへんよ!
何ならケータイ見てもいい!』
そう言ってケータイを机に出す。
レイナの連絡先は消したし消させた。
学校で嫌でも会うから。
マイは困ったように笑って
『そんな事までしなくても』
と言ってケータイを俺に滑らせる。
その手を掴んで目を真っ直ぐ見た。
彼女は目を伏せ
合わせようとはしなかった。
『…もうマイを傷付けるような事
しぃひんから…だから…』
俺の薬指に光る指輪を彼女の視線が捉えた。
『……あたしも、ツカサ好きだよ』
彼女はふわっと笑って指輪を付けた左手で
俺の左手を撫でた。