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魔法使いで紳士なヴァンパイア
第9章 悪い癖
教室では休み時間の度に
レイナがくっ付いて回った。
事情なんて知らない奴らは
『見せつけんなやバカップルー!』
と囃し立て、レイナは見せつける様に
俺に腕を絡ませる。
『ちょい、邪魔』
レイナを離そうにも離れない。
それどころか
『今更照れんでもええやん』
と悪戯に笑う。
やっと全ての授業を終え
逃げるようにバイトへ向かう。
疲れた…それでもひたすら
食事を運びレジを打つ。
『おい兄ちゃん!』
『はいっ』
呼ばれて行くと小汚い輩が
ふんぞり返って手招きする。
ファミレスでイキんなよ。
そんな事を思いながら傍による。
『如何なさいましたか?』
『これ』
彼が指さしたグラタンにはデカいハエ