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魔法使いで紳士なヴァンパイア
第9章 悪い癖
『あんたなんやのその顔!』
キンキンと頭に響く声を出す母
『いや…コケた』
しょうもない言い訳に
『はははっまぁ男は元気な方がええわ』
そう言って父は笑う。
『この子この前
お酒飲んで帰ってきてんで?』
母は俺を睨みつけながら溜息をついた。
『そうなんか?まぁ程々にしとけよ』
ルーズな父親は笑って終わらせた。
一方的にやられただけなんやけどね?
かっこ悪いから言えない。
『おかん、腹減った何かない?』
俺は冷蔵庫に向かった。
『お惣菜と昨日の晩の残りあるよ』
母は俺をすり抜け冷蔵庫から
皿を取り出すとレンジに入れた。
やる事がなくなった俺は父と対面で
テーブルに着いた。