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壊れた便器【女子大生ヌードモデル悦虐陵辱】
第12章 12
 人生最初の「彼氏」である晃彦に、由里絵が“処女”を捧げてから、数ヶ月が経つ――。

 この間、晃彦と由里絵は、相応の回数のセックスに興じている。

 けれども、“自己中心的”な晃彦は――自身の快楽の追求には熱心である反面――由里絵の快楽には“無頓着”だった。

 毎回のセックスにおいて――自身のペニスへの「フェラチオ」は、由里絵に必ず強要する。

 でも、由里絵に快感を与えるための「クンニリングス」は、試みたことは疎か、提案したことすらなかった。

 一方――本来は『ヌードモデル』としての由里絵の“お客様”である――洋平と「セックスフレンド」という関係になったのは、今から一月ほど前のことである。
 
 以来、彼とは、六回のセックスに及んでいる――。

 が、その全てが――交わる際の「体位」は、決まって“正常位”のみというほどの――“ノーマル”なセックスに終始していた。

 そんな二人だから、「フェラチオ」からも「クンニリングス」からも程遠い。

 そういった訳で、由里絵はまだ――男性が“舌”と“唇”を使って、女性の秘部を慈しむ――「クンニリングス」を経験したことがなかった。

          ☆☆☆☆☆

 尤も、由里絵も、取り立てて「クンニリングス」に興味がある訳ではなかった。

 勿論のこと――いくら「初心(ウブ)」とはいえ――控えめな“性的”知識のひとつとして、「クンニリングス」の存在は知っている。

 けれども、その行為は――由里絵の“倫理的”な観点から見れば――ある種の「変質的(アブノーマル)」な行為だった。

 由里絵にしてみれば――やはり自身が“女子”ということもあってか――自らの「秘部」に対して、“不浄”という印象を拭えない。

 その“不浄”な部分を、男性の「舌」と「唇」で愛部してもらうなど、ずいぶんと罪深いことのように思われた。

 加えて――「クンニリングス」を授けられるとなると――必然的に、至近距離から男性に秘部を見つめられることになる。
 
 『恥ずかしがり屋』の由里絵にとっては、自身の身体のいちばん“恥ずかしい部分”を凝視されるのは、やはり中々に抵抗のある行為だった。
 
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