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つきよの相手
第3章 初めての夜
 やがて、暗闇に目が慣れて相手の顔が見えてくる。
 整った顔立ちの人だった。襟足の長い黒い髪が、さらさらしているのが分かる。
 志希様は、俺の肩をそっと押して布団に組み敷いた。
 大きな手が、俺の頬を撫で、静かに身体の上を滑っていく。胸の先端を摘まれて、そこにキスされた。舌が絡みついてきて、転がされるのが脳の奥へ伝わる。
「あっ…」
 思わず漏れた声に、志希様の立てる水音が激しくなった。
「んん…っ」
 指が足の間に降りてきた。彼の指は熱くて、しっかりしている。
「もう反応してるな」
 濡れて昂ぶったものを優しく握られて、告げられた。
 あなたを待っていたから、と言いたいのに言えなかった。
 志希様は俺のモノをしごいて、あちこちにキスしながら追い上げてきた。彼のモノもすでに熱くなっているのは分かる。
「アッ、あ…っ」
 昇りつめるよう急かされて、俺は一度達してしまった。
「はぁ、はぁ」
 余韻に喘いでいるところに、志希様の手が伸びてきて、出したばかりのものを後ろへと塗りこめられる。
「よくほぐれてるな、具合がいい」
 言いながら、長い指を挿入されて、抜き差しを繰り返された。
「ん、んっ」
 早く欲しい、と思ってしまう。
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