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逆転 (大人の教育をしてやるよ!)
第3章 ソノあと
「…お昼休みだし……お弁当食べようかな。」
黒板の文字を消しながら紅葉は独り言を言うと、黒板を綺麗にしたあと隣の第二音楽室に行き、机に置いておいた荷物を見る。
「…アッ!」
小さい鞄の中を探し、紅葉は重大な事を思い出した。
鞄の中には手帳と筆記用具、ハンカチにティッシュ、財布とスマホ、あとは音楽室と第二音楽室の鍵と…水筒しかない。
お弁当は、職員室の机の引き出しの中だった…
「……………」
職員室まで…一階まで降りてお弁当を取りに行かなければならない………。
紅葉の身体から血の気がサー…と引いた。
このまま…昼食は抜きで過ごそうか?
ーグゥゥ…
…しかし、お腹はそれを許さない!
五時間目も授業がある。
座っているだけでも…普段ならともかく、ノーパンの今は正直気が張って……変に体力を使ってしまう。
「…………」
…………仕方ないっ!
職員室に行ってお弁当取りに行こうっ!!
紅葉は手を握り締め、決心して扉を開く。