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逆転 (大人の教育をしてやるよ!)
第3章 ソノあと
「……なのでどうですか?一緒にお昼御飯で?。」
「…エッ!?」
話を聞いてなかった紅葉は身体を強張せる。
『冗談じゃないよっ!こっちは早くお弁当取りに行って音楽室に戻りたいにっ!!』
「いっ…イエッ!私今日はお弁当持って来ているのでっ!!」
紅葉は腕を振り慌てて断るが…
「それなら食堂で一緒に食べませんか?生徒達だけじゃなく教師達も利用してますし!」
「!!?」
大勢の生徒達や教師達の中、ノーパンで行くなんて……
身体中の血の気が一気に引いていくのを感じた。
「若林先生っ!」
「!」
「ッ!?」
若林の背後から声が聞こえ、うつむいていた紅葉は顔をあげる。
若林も声がした後ろに顔を向ける。
声をかけたのは女子生徒達だった。
「若林先生、一緒にお昼ご飯食べませんか?」
「いや…しかし……」
若林は少し困った顔でチラッと紅葉を見る。
「わ、私の事は気にしないで皆さんと食べに行って下さい。」
「あぁ!安比奈先生!?」
紅葉は上手く(?)断ると速歩で職員室に入った。
「ほらぁ、先生早くぅ」
「食堂に行きましょう!」
「…あぁ……」
後ろから若林と女子生徒達の声が聞こえ、紅葉はホッと胸を撫で下ろす。