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助けて兄ちゃん!! 妹受難物語 スクール水着は絶・対・絶・命
第3章 妹、はじめての、ゆ・う・か・い
「まったく沙羅の奴…まぁ、別に俺を誘惑しているわけじゃないんだろうけれど、自分のスク水姿がどんだけ男のスケベ心を刺激するか、考えろっつーの!!」
と言いつつ、日頃から根暗っぽい管理人とすれ違い、軽く会釈して正面玄関を出た。ふと見ると、くたびれた中年男の買い物袋の中身に相応しく写真週刊誌『ズーミング』の表紙が見えた。心なしか、いつもぼさぼさ頭に無表情の管理人の顔が、スケベっぽく紅潮しているように見えた。

(お、そうか、今日は『ズーミング』の発売日か。コンビニでもいって立ち読みすっか…。あれ?)
額に掻いた汗を拭こうとタオルを取り出した瞬間、管理人のポケットから何かが落ちた。管理人は気が付かない様子で行ってしまった。
「あれ、なんかの鍵じゃん…ま、後で渡すか」
と、マンションを振り返る大樹。
(沙羅を一人っきりにするのは心配だけど…ま、あいつだって、あんなカッコで外へは行かないだろうしな)
一応の目的ができた大樹は、妹を一人残してきたことを微かに案じつつも、足を速めた。が、甘かった。沙羅自身が外出しなくとも、招かれざる客が可愛い妹に迫ってくるなど知る由もなく…。

手首に食い込む強化ビニールの痛みに合わせ、少女は喘ぐように、言葉を紡ぐ。
「い、痛いッ、や、止めてッ、お願い、お家に返してッ、ヤダ、助けてッ、お願い許して!! ……ああッ!!」
梨本沙羅は、今や少女誘拐の必需品となった結束バンドで後ろ手に縛られ、無抵抗・無防備になったネイビー・ブルーのスクール水着に包まれた肢体を恐怖に震わせる。
「沙羅ちゃん…だよね…フヒヒヒヒ…」

明かに目が座り、これから自分が行う仕打ちを目の前の現実に妄想を重ね合わせた男は、日焼けした素肌が露出する女児に歩み寄る。横座りのポーズで庇いだてしようのない縛られた女児から少女へと移り変わるマニアックな体躯を、せめてもの抵抗を試みるように目の前の『犯罪者』から横に向けた。怯えた瞳で必死に見返すが、その様子に、堪らない興奮を呼び覚まされたように男はほくそ笑む。
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