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SWEET POISON「奴隷メイドオークション」番外編
第3章  変わりゆく景色



 待ち合わせの駅前へ行くと、もう麗華が来ている。
「おはようございます」
「おはよう、梨香ちゃん」
 麗華は、いつもと変わりない笑顔。
 これから4Pだというのに。だが一昨日の話では、麗華は慣れている様子だった。
 私は不安。客と寝るのには慣れたが、4Pだなんて。お互いのペアで、別々にやればいいのに。
「あの……。私、こういうの、初めてで……」
「大丈夫。相手に、任せればいいのよ」
 麗華にニッコリとされ、それ以上何も訊くことが出来なかった。それに、駅前の雑踏の中。詳しい内容も、口に出せない。
「あっ、こんにちは」
 タクシーでやって来た客2人にも、麗華は満面の笑み。これから、普通に遊びにでも行くようだ。
 待たせておいたタクシーに合図し、3人は後部座席。私は助手席へ乗り込む。
 着いたのは、豪華なラブホの駐車場。エントランスは、広くて綺麗。だが、緊張が高まってくる。
 客はフロントに予約済の旨を伝え、部屋のキーを受け取った。
 部屋へ入ると呑み物や昼食代わりの物を頼み、店にいるような雰囲気。
 フロント以上に、豪華な部屋。大きなベッドが2つと、ガラス張りのシャワールーム。シャンデリアもあり、絨毯は毛足が長くて横になれそうなくらい。今みんなで座っているソファーセットも立派で、たくさんの飲食物が載る大きなテーブルだった。
 私は、いつも以上にビールを呑む。少しでも酔っていないと、この先が怖い。
 みんなは、ウイスキーの水割り。私は1人で、中瓶のビールを2本飲んだ。それでもまだ、有料の冷蔵庫には何本も残っている。
「ねぇ梨香ちゃん。そろそろ、シャワー浴びに行きましょう?」
「はい……」
 麗華とバスルームへ行き、髪をまとめてから2人で全裸になる。
「わぁ、梨香ちゃん。胸、大きいのね」
 苦笑して見せたが、麗華の胸は思っていたより小さい。Cカップあるだろうか。
 客達は、完全にこちらを見ながら呑んでいる。
「洗いっこしましょう? その方が喜んでくれるから」
 ガラス張りで客から姿は見えるが、離れているし、シャワーを出しているから声は聞こえないはず。
「今日は頑張りましょうね」


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