この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
SWEET POISON「奴隷メイドオークション」番外編
第4章  不思議な感情



 私の誕生日で客が多かったせいで、昨夜の営業は、1時間伸ばして3時近くまで。
 花やプレゼントを運ぶのにタクシーで何度か往復し、支配人や黒服達にも手伝ってもらうしかなかった。
 昼近くに起きた今、部屋は花やプレゼントでいっぱい。玄関からベッドまでが、獣道のようになってしまっている。
「はぁ……」
 プレゼントは全部開けて、付箋を貼り直してクローゼットに片付けなければ。花は寮の子達に、昨夜のお礼として渡せばいいと、支配人から聞いている。
 確かに昨夜は、指名でもない席をみんなが手伝ってくれた。私にとって邪魔な花は、後でみんなに持って行こう。
 花に興味の無い私は、すぐに枯らしてしまうだろう。現金なら残るのに、とまた考えてしまった。
 店用の電話が鳴り、見ると瀧澤から。登録してあるから、表示で解り急いで出る。
「はい」
《あの……。瀧澤です。昨夜は、ありがとう……》
 礼を言うのはこっちだと思いながら、話を続けた。
「時間と場所、決まりましたか?」
《えっと……。16時に、店の前で、いいかな?》
 16時ということは、勿論、セックスの時間を考えてだろう。少し遠出の食事でも、時間はたっぷりある。
「大丈夫です」
《良かった……。じゃあ、後で……》
「はい」
 それだけで、通話は切れてしまった。
 解っていても、セックスと瀧澤のイメージが合わない。だが、男はみんな同じ。優しげに見えても、結局はセックスがしたいだけ。
 16時までは、時間がある。
 私は一度普段着に着替え、花を渡して回ることにした。


 ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆


 配っても、残った花は半分以上。それは部屋の隅にまとめ、セオリー通り、瀧澤からのプレゼントのバッグを持って寮を出る。
 店の雑居ビルの前では、もう彼が待っていた。
「ごめんなさい。遅くなって」
「いや……。僕が、早く、来すぎたから……」
 こうして会うと、思っていたより背が高い。156cmの私より、20cm以上は大きい。
「瀧澤さんて、身長は?」
「僕は、182cm。独活の大木(うどのたいぼく)、だね……」
 照れたように笑う。


/115ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ