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SWEET POISON「奴隷メイドオークション」番外編
第8章 真実の想い
「はぁっ……。んっ……」
舌を絡め合う音と、私の甘い息遣い。
服の上から乳房を触られたが、それだけで彼は離れた。
「続きは、新しい、ベッドが来たら……。今晩は、ここで、寝ても、いい?」
照れている様子は可愛い。
和哉の部屋に寝具は無いから、ここで一緒に寝るしかないだろう。
勿論、私は大歓迎。
そんな大胆なことは、口にはしないが。
1階へ戻り相談して、デリバリーのカレーやサラダを、時間指定で頼んでおいた。
カレーといっても、1皿2千円以上もする。
ある意味、また別の世界へ来たようだ。
私は、色々な世界を渡り歩いてきた。だがここで、終わりにしたい。和哉の傍にいられる世界で。
彼の隣に座り、じっと見つめた。
「ど、どうしたの?」
「和哉……。愛してる……。前からも、これからも……」
私の、真実の想い。
それを、きちんと伝えたい。
彼が、真剣に見つめ返してくれた。
「僕も……。愛してるよ。ずっと……」
抱きしめ合い、和哉の胸で目を閉じる。
あの屋敷を出た後、私には帰る場所が無いと思っていた。
だが、やっと辿り着けた。
ここが、私の帰りたかった場所。
和哉の傍。
この場所だけは絶対に離れないと、改めて心に誓った。