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セックスと愛とフレグランス
第3章 シャーク
いいや、と智広はかぶりを振る。「全く興味なし。そもそもたった一回の本番に数万円も払うなんて考えられない。そんな金があったら他のなにかに使うな」
例えば? と佐目が訊く。
「例えば……美味しいものを食べるとか」テーブル上の食べ散らかされた料理を見下ろした。
それぞれの皿に上には残り少なくなった料理の残骸が載っている。
「美味しいものっていったってよ。彼女がいないお前が一人で高級フレンチ店に入っても空しいだけだろがぁ。違うか?」