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セックスと愛とフレグランス
第6章 ハイスクール
「じゃ、またあとでね」愛先輩は片手を挙げると踵を返した。
その瞬間、「あのぅ」と佐目が彼女を呼び止める。
振り返った愛先輩のポニーテールがふわりと宙に舞った。
その振り向き方もアイドルのようで吸い込まれそうになる。
「何? シャークちゃん」目を丸くした愛先輩はわずかに首を傾げる。
その何気ない仕草も可愛らしさに輪をかけている。
えーとですね、と佐目はもじもじと初恋相手に対峙する女の子のような仕草で愛先輩を上目遣いで覗いた。