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セックスと愛とフレグランス
第6章 ハイスクール
自室にいるのか、それとも買い物に出掛けているのかは不明だが、彼女の顔を拝むには丁度いいタイミングかもしれない。
兄がその場にいたならば、「あっちに行ってろ」と邪険に扱われる可能性もある。
せめて「いい寄ってくる女に興味なし」と豪語する孝介の心を射止めた女性の顔を見てみたいという衝動がもたげてくる。
湧き上がる好奇心には勝てず、智広はもう一度ダイニングキッチンに向き直った。
大きく深呼吸をするとリビングの陰から身を乗り出す。