この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
セックスと愛とフレグランス
第6章 ハイスクール
父親の帰宅は深夜になるだろうが、母親は外食をしたとしても午後九時すぎには帰宅するはず。
さすがの兄も付き合って間もない女性を自宅に呼び母親に会わせるような、そんな大それた行為に及ぶことはないだろう。
空腹を感じるが、二、三時間の間なら我慢すればいいだけのことだ。
風呂場へ向かうためリビングの扉のノブに手を掛けたところで智広の動きが立まった。
それとも挨拶だけでも交わそうか――。
話し声が聞こえないところをみると、兄の孝介はダイニングキッチンにはいないようだ。
さすがの兄も付き合って間もない女性を自宅に呼び母親に会わせるような、そんな大それた行為に及ぶことはないだろう。
空腹を感じるが、二、三時間の間なら我慢すればいいだけのことだ。
風呂場へ向かうためリビングの扉のノブに手を掛けたところで智広の動きが立まった。
それとも挨拶だけでも交わそうか――。
話し声が聞こえないところをみると、兄の孝介はダイニングキッチンにはいないようだ。