この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
セックスと愛とフレグランス
第8章 とまどい
ああ暑かったぁ、と兄の孝介が顔を歪ませながら入室してくる。
彼はカーゴパンツにティーシャツ姿だ。
学校から帰宅したあと着替えたのだろう。
左手にはスーパーのレジ袋がぶら下がっている。
「智広、帰ってたのか。もうすぐメシだからシャワーでも浴びてこい」彼は鼻を二回ほどひくつかせる。「お前の身体、けっこう汗臭いぞ」
汚いものを見るような眼差しを向けた孝介は、智広を眺めながらキッチンへ移動していく。
この状況を受け止められない智広はどうしていいのかわからず、ただ茫然と立ち尽くすしかなかった。
彼はカーゴパンツにティーシャツ姿だ。
学校から帰宅したあと着替えたのだろう。
左手にはスーパーのレジ袋がぶら下がっている。
「智広、帰ってたのか。もうすぐメシだからシャワーでも浴びてこい」彼は鼻を二回ほどひくつかせる。「お前の身体、けっこう汗臭いぞ」
汚いものを見るような眼差しを向けた孝介は、智広を眺めながらキッチンへ移動していく。
この状況を受け止められない智広はどうしていいのかわからず、ただ茫然と立ち尽くすしかなかった。