この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
セックスと愛とフレグランス
第8章 とまどい
ごくりと生唾を飲み込む。
心臓が激しく高鳴っていた。
盗み聞きなんていう人道的に反することをしていいのだろうか、と壁を見つめながら考える。
しかも相手は実兄だ。
気づかれたらタダでは済まされない。
やっぱりやめようか、と頭の中で葛藤するが身体が勝手に動いていた。
智広は両手を壁につけ耳をそっと当てた。
数秒待ってみる。
すると、微かにごそごそと何かが動いている音が聞こえてきた。
次に、「ああ」とか「これ」という愛先輩の声が耳に届いた。
だが兄の声はくぐもっていて、はっきりとは聞きとれない。
心臓が激しく高鳴っていた。
盗み聞きなんていう人道的に反することをしていいのだろうか、と壁を見つめながら考える。
しかも相手は実兄だ。
気づかれたらタダでは済まされない。
やっぱりやめようか、と頭の中で葛藤するが身体が勝手に動いていた。
智広は両手を壁につけ耳をそっと当てた。
数秒待ってみる。
すると、微かにごそごそと何かが動いている音が聞こえてきた。
次に、「ああ」とか「これ」という愛先輩の声が耳に届いた。
だが兄の声はくぐもっていて、はっきりとは聞きとれない。