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セックスと愛とフレグランス
第8章 とまどい
キッチンで繰り広げられる母と兄のやりとりをリビングで静観していた父親は、結局口を挟まなかったが、その日以後、自宅で兄と顔を合わせるたびに、苦言をいいたそうな表情で長男を見るようになった。
片や、智広はというと、相変わらず陸上部中心の生活を送っていた。
だが、目覚ましい成績を収めることもできずに一年が経過してしまったのだ。
気になる愛先輩だが、どうやら兄との恋人関係は続いているようだった。
彼女はどこかの女子短大に進学したと孝介から聞いた。
あの日以来愛先輩は、両親が不在な時を見計らって月に一、二回のペースで自宅を訪れるようになった。
片や、智広はというと、相変わらず陸上部中心の生活を送っていた。
だが、目覚ましい成績を収めることもできずに一年が経過してしまったのだ。
気になる愛先輩だが、どうやら兄との恋人関係は続いているようだった。
彼女はどこかの女子短大に進学したと孝介から聞いた。
あの日以来愛先輩は、両親が不在な時を見計らって月に一、二回のペースで自宅を訪れるようになった。