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セックスと愛とフレグランス
第8章 とまどい
しかし、ドアが叩かれることはなかった。
気のせいか、と思い再び目を閉じる。
すると、今度は間違いなく扉をノックする音が智広の耳に届いた。
はいっ、と上半身を起こしながら顔を扉に向ける。
今度は、「愛です。智広くんいる?」と桐原愛が小声で囁いた。
慌てて立ち上がると扉に近づく。
不思議に思った。
愛先輩は、智広の部屋に人目をはばかるような訪問をしたことは今までなかったからだ。
智広が、ただベッドに横になっていただけだから、控えめなノックの音が聞こえたのだが、仮に、テレビを観たり音楽を聴いていたら間違いなく彼女のノックの音には気がつかなっただろう。
逆にいうと、智広が気づかなったら、「何もなかった」で済ますような、そんな雰囲気なのだ。
気のせいか、と思い再び目を閉じる。
すると、今度は間違いなく扉をノックする音が智広の耳に届いた。
はいっ、と上半身を起こしながら顔を扉に向ける。
今度は、「愛です。智広くんいる?」と桐原愛が小声で囁いた。
慌てて立ち上がると扉に近づく。
不思議に思った。
愛先輩は、智広の部屋に人目をはばかるような訪問をしたことは今までなかったからだ。
智広が、ただベッドに横になっていただけだから、控えめなノックの音が聞こえたのだが、仮に、テレビを観たり音楽を聴いていたら間違いなく彼女のノックの音には気がつかなっただろう。
逆にいうと、智広が気づかなったら、「何もなかった」で済ますような、そんな雰囲気なのだ。