この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
セックスと愛とフレグランス
第8章 とまどい
それを恋人ではなく、好きな男性の弟から貰うなんて愛先輩からしてみたらいい迷惑だろう。
この香水どうしようか……。
愛先輩に渡すこともできず、かといって捨てることもできない。
ただ目の前のそれは、何年も使用されることもなくアンティークチェスト上に置かれたまま、智広がこの家を出る時に捨て去られるのだろうか――。
電池が切れたように、ベッドの上へ崩れ落ちた。
うつ伏せの状態まましばらく目を閉じる。
疲れのためか、意識が薄れていきそうになった瞬間、こんこん、と扉を叩く音が二度鳴った。
ゆっくりと瞼を開け数秒待ってみる。
この香水どうしようか……。
愛先輩に渡すこともできず、かといって捨てることもできない。
ただ目の前のそれは、何年も使用されることもなくアンティークチェスト上に置かれたまま、智広がこの家を出る時に捨て去られるのだろうか――。
電池が切れたように、ベッドの上へ崩れ落ちた。
うつ伏せの状態まましばらく目を閉じる。
疲れのためか、意識が薄れていきそうになった瞬間、こんこん、と扉を叩く音が二度鳴った。
ゆっくりと瞼を開け数秒待ってみる。