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セックスと愛とフレグランス
第9章 泡姫
都築愛子からは、今までそんな素振りは微塵もなかったし、彼女に対して「先輩」以上の感情を持ったことがなかったからだ。
しかも、女性からの積極的なアプローチは今までに一度も経験がなかった。
智広は自らの掌を掴まれた瞬間、無意識のうちに腕を引っ込めてしまったのだが、彼女は執拗に智広の手を追いかけてきた。
入学した時からずっと好きだったんだよ――。
耳元でそう囁かれた時は、周りに気づかれるのでないかと肝を冷やしたが、結局、彼女の要求を呑む形で手を握り返した。
しかも、女性からの積極的なアプローチは今までに一度も経験がなかった。
智広は自らの掌を掴まれた瞬間、無意識のうちに腕を引っ込めてしまったのだが、彼女は執拗に智広の手を追いかけてきた。
入学した時からずっと好きだったんだよ――。
耳元でそう囁かれた時は、周りに気づかれるのでないかと肝を冷やしたが、結局、彼女の要求を呑む形で手を握り返した。