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セックスと愛とフレグランス
第9章 泡姫
カラオケボックスの室内は定員をオーバーしていたため、都築愛子とは身体同士がぴったりと密着していた。
室内がモニターの灯りのみで照らされていたことと、周りのメンバーが酔っていたこともあり、智広たちが手を繋いでいたとしても全く怪しまれることはなかった。
ただ、緊張のためか、掌が異常に汗ばんでいたため、彼女は気持ち悪くないのだろうかということばかりが心配になった。
二次会終了後、帰路につく同好会メンバーを尻目に、都築愛子と智広は逃げるように皆の前から姿を消した。
日付が変わる頃、同世代の若者がたむろする歩道をすり抜けながら緩やかな渋谷の道玄坂をのぼり、信号のある交差点を曲がる。
室内がモニターの灯りのみで照らされていたことと、周りのメンバーが酔っていたこともあり、智広たちが手を繋いでいたとしても全く怪しまれることはなかった。
ただ、緊張のためか、掌が異常に汗ばんでいたため、彼女は気持ち悪くないのだろうかということばかりが心配になった。
二次会終了後、帰路につく同好会メンバーを尻目に、都築愛子と智広は逃げるように皆の前から姿を消した。
日付が変わる頃、同世代の若者がたむろする歩道をすり抜けながら緩やかな渋谷の道玄坂をのぼり、信号のある交差点を曲がる。