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セックスと愛とフレグランス
第10章 フレグランス
お尻を上げて、と優しく促す彼女に、智広は抵抗することも忘れ、すっと腰を持ち上げた。

その途端、スエットと下着がするりと太もものあたりまでずり落ちていく。

それと同時に性器が天井へ向けてそそり立っているのが智広の目線からもわかった。

恥ずかしさのあまり掌で性器を覆いたかったが、男が取る行動として、その行為は情けないのだろうという考えが瞬時に頭をよぎった。

智広の股間を愛おしそうにじっと見つめる愛先輩を不思議な気持ちで眺めた。

数十分前までは、愛先輩が自分の性器をそんなふうに見つめるなんて夢にも思わなかった。
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