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セックスと愛とフレグランス
第10章 フレグランス
すると突然、彼女は智広の左の乳首に吸い付いてきた。

全身が一気に粟立つ。

今度はどうにも耐えられず「ああ……」という女の子のような吐息が漏れた。

頭が変になりそうで意識が飛んでいくようだ。

「愛先輩……ちょっと待ってください。お願いします」と懇願しながら彼女から逃れようとしたが、身体がいうことを聞かなかった。

まるで、猛毒を盛られたように全身がしびれて動かないのだ。

快感に浸っていると、愛先輩の唇が臍の方へ下がっていくのを感じた。

ふう、と息を吐き落ち着かせる。

するとスエットの両端に手が掛けられる感覚があった。

下半身を見ると、愛先輩が智広の顔を見ながら意味深な笑みを浮かべている。
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