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第10章 フレグランス

ものの数分で射精してしまっては、いくら初体験とはいえ、情けない男というレッテルが彼女の中で出来上がってしまう。

フェラチオのみで終わり、本番すら経験できないのは、情けないという感情もあるが、憧れの愛先輩とセックスができない後悔の方が大きい。

ここは何としても我慢しなくてはならない。

その瞬間、ふと兄である孝介の顔が浮かんだ。

兄の顔を浮かべれば射精を抑えることができると考えたのかもしれないが理由はわからない。

ただ、兄の顔が浮かんだ瞬間、いきり立っていた性器に異変が起きた。