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セックスと愛とフレグランス
第11章 嫉妬
「嫉妬、ですか? 僕と兄貴に?」
「そう……君たち兄弟に嫉妬してたの。本当はあの時のあたしは孝介くんのことは好きでも何でもなかった。まあ嫌いではなかったけど、正直な気持ちとしては、興味がないって感じだったの」
あれやこれやと質問をぶつけたい衝動に駆られたが、彼女の告白をじっと聞いた方がいいと判断した。
それで、と智広が先を促す。
「智広くんも知ってのとおり、あたしは母一人子一人で育ったから、家庭はそれほど裕福ではなかった。いいえ、どちらかというと貧乏だったの。だから、同級生の中で、特に裕福な家庭で育った孝介くんが羨ましかった。しかも容姿も恵まれていて、異性にモテるんだから、あたしとは全く違う世界の人なんだろうなぁなんて思いながら過ごしていたの。だからこっちからは接触しようなんて、これっぽっちも思わなかった。……ところがある日」
「そう……君たち兄弟に嫉妬してたの。本当はあの時のあたしは孝介くんのことは好きでも何でもなかった。まあ嫌いではなかったけど、正直な気持ちとしては、興味がないって感じだったの」
あれやこれやと質問をぶつけたい衝動に駆られたが、彼女の告白をじっと聞いた方がいいと判断した。
それで、と智広が先を促す。
「智広くんも知ってのとおり、あたしは母一人子一人で育ったから、家庭はそれほど裕福ではなかった。いいえ、どちらかというと貧乏だったの。だから、同級生の中で、特に裕福な家庭で育った孝介くんが羨ましかった。しかも容姿も恵まれていて、異性にモテるんだから、あたしとは全く違う世界の人なんだろうなぁなんて思いながら過ごしていたの。だからこっちからは接触しようなんて、これっぽっちも思わなかった。……ところがある日」