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セックスと愛とフレグランス
第11章 嫉妬
愛先輩が、ふーっと小さく吐息を漏らした瞬間、智広は言葉を挟んだ。黙って聞いていることが堪えられなくなったのだ。
「ただ……途中まで上手くことが運んだにも関わらず、行為をやめてしまいましたよね。愛先輩は、ふとした瞬間、我に返ったように僕の部屋を出ていってしまった。そしてあの日以来僕の前には現れなかった。しかも兄貴とも上手くいかず別れてしまう」
「我に返ったっていう表現は的を射てるよ」愛先輩がふふっと微笑んだ。「原因はあのフレグランス」
「フレグランス、ですか?」
「ただ……途中まで上手くことが運んだにも関わらず、行為をやめてしまいましたよね。愛先輩は、ふとした瞬間、我に返ったように僕の部屋を出ていってしまった。そしてあの日以来僕の前には現れなかった。しかも兄貴とも上手くいかず別れてしまう」
「我に返ったっていう表現は的を射てるよ」愛先輩がふふっと微笑んだ。「原因はあのフレグランス」
「フレグランス、ですか?」