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第11章 嫉妬

もしかしたら、今後愛先輩とは明るい未来が待っているのかもしれないという希望が見えたのだ。

愛先輩は風俗嬢ではあるが、こんな仕事は辞めさせてあげられないかと考えた。

こんな嬉しいことはない。

踊り出したいくらい喜んでいいはずなのに、全く歓喜が湧いてこなかった。

その原因は間違いなく数分前に目撃してしまったものが影響している。

全く予想していなかった。

ただ、普通に考えれば想像がつくことなのかもしれない。

身支度を終え、ベッドの腰を下ろしふーっと長いため息を吐いた瞬間、扉が開き「お待たせぇ」と微笑みを浮かべながら愛先輩が入室してくる。