この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
セックスと愛とフレグランス
第11章 嫉妬
「智広くんに嘘をついたのはホントに悪かったと思ってる。でも嘘をついてしまったのは、大好きな人の前では、いつまでも高校生の時にような可愛い女の子でいたいっていうささやかな女心なの。それだけはわかってね」
はい、と返すのが精一杯だった。すると愛先輩が「これ」といった。
何だろう、と訝りながら横を向くと、胸ポケットから小さなカードを取り出していた。
「なんですか、これ」
力なく聞く智広に彼女は「メッセージカード」と返す。
細い指先に挟まれたカードを見ると、紺色地に金色の文字で「チェリー」と書かれていた。
それは二つ折りになっているようだ。
はい、と返すのが精一杯だった。すると愛先輩が「これ」といった。
何だろう、と訝りながら横を向くと、胸ポケットから小さなカードを取り出していた。
「なんですか、これ」
力なく聞く智広に彼女は「メッセージカード」と返す。
細い指先に挟まれたカードを見ると、紺色地に金色の文字で「チェリー」と書かれていた。
それは二つ折りになっているようだ。