この作品は18歳未満閲覧禁止です
セックスと愛とフレグランス
第3章 シャーク
ああそうだな、と適当に相槌を打った智広は、皿に載せられている鶏の串差しを手に取る。
肉を歯で挟むと串を引き抜いた。
スパイシーな香りが口の中に広がる。
この料理は「鶏肉のケバブ」という名称が付いているが、要するに嗅いだことない香辛料がまぶされただけの焼き鳥である。
俺もさあ、と佐目がいった。「会社の先輩に連れてきてもらって、ここに来るのは三回目なんだけど、最初に来た時に虜になっちゃって、一度智広を連れてきたかったんだよ」