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第3章 シャーク

へへっとイヤらしい含み笑いを漏らした佐目がいった。

「アケミちゃんをいかに落とすかが目下の悩みかな」

その言葉を聞いた智広はふーっと気の抜けたため息を吐いた。「やっぱりお前に悩みはない」

かもな、と佐目がグラスに残ったカクテルを一気に飲み干した。「そういえば相談ってなんなんだ？　そのために俺を呼び出したんだろ」

そうだった。

今日は智広が佐目を誘ったのだ。

相談に乗ってくれないかと連絡すると、いい店があるからこいよ、とこの店に連れてこられたのだ。