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郁美の真実 〜妻を閉じ込めた魂の檻〜
第14章 〜不愉快な訪問者、郁美へのささやかな贈りもの〜
......

翌週の始め、郁美と一緒に役所に行き、離婚届を提出した。

(離婚した証って....離婚届は提出するし......どうやって証明すんのかな?)

素朴な疑問だったが、離婚証明書というやつが発行された。

「じゃあ、元気で。」

そう言葉をかけると、郁美はさびしそうな笑顔でうなずいた。

郁美と言葉を交わしたのはこれが最後になった。

離婚から半年経った夏の暑い日、大きな交差点の向こう側で手を振る女性がいた。

少し元気になった様子の母親と一緒に外出していた郁美だった。

それにしても、離婚した夫を見つけて、笑顔で手を振るところが、相変わらず天然で郁美らしい。

私は、信号が変わって歩き出し、横断歩道の真ん中で、郁美と郁美の母親に笑顔だけ向け、そのまますれ違った。

その後、郁美とは会っていない。

その1年後、風の噂で郁美がUと再婚し、寿退社したことを聞いた。

まあ....なるようになってくれて良かった。

その後、郁美とUがどう過ごしているのかは知らない。

ただ、未だにネットに流出した郁美の画像が何枚か漂っている。

色々と好き放題に流用されているが、画像の女が郁美かどうかは、私と郁美とUぐらいしか判別できないものだ。

今後の郁美たちの平穏な生活を乱すことはないだろう。

さて....私も次の人生を生きよう。
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